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2007年8月29日 (水)

安倍改造内閣発足

■マス・メディアの扱いも大きく、多くの専門家、ブログでもうすでに、論じられているが、管理人のリンク先でいえば、雪斎殿SAKAKI殿も論じられている。参照願いたい。管理人も少し、思うところをエントリしておきたい。

■新安倍内閣

内閣総理大臣:安倍晋三  (町村派)

内閣官房長官:与謝野馨  (無派閥)

外務大臣:町村信孝  (町村派)

防衛大臣:高村正彦  (高村派)

総務大臣:増田寛也  (民間)

法務大臣:鳩山邦夫  (津島派)

財務大臣:額賀福志郎  (津島派)

文部科学大臣:伊吹文明  (伊吹派)

厚生労働大臣:舛添要一  (無派閥・参議院)

農林水産大臣:遠藤武彦  (山崎派)

経済産業大臣 甘利明    (山崎派)

国土交通大臣:冬柴鉄三  (公明党)

環境大臣:鴨下一郎  (津島派)

国家公安委員長:泉信也   (二階派・参議院)

経済財政大臣:大田弘子  (民間)

沖北担当大臣:岸田文雄  (古賀派)

少子担当大臣:上川陽子  (古賀派)

金融・行革担当大臣:渡辺喜美  (無派閥)

■自民党党3役

幹事長:麻生太郎  (麻生派)

政調会長:石原伸晃  (無派閥) 

総務会長:二階俊博  (二階派)

■率直に言えば、ベテランを揃えた、堅実で、地味な内閣であろうか。民主党幹事長、鳩山由起夫氏が述べたように、「サプライズ」がないのが「サプライズ」であると。管理人は、堅実な内閣になると思っていたが。。。

■ここで、主な海外のメディアの論調を紹介しておく。

1つ目は、The New York Times の記事である。一部、抜粋する。

The cabinet contains other familiar faces. Analysts said Mr. Abe had made no surprise appointments that could potentially win over voters who handed his party a devastating loss last month in elections for the upper house of Parliament. Defying tradition, Mr. Abe refused to step down as prime minister, despite opinion polls and members of his own party that urged him to do so.

My naming these senior people and faction leaders, Abe appeared to be hoping that the criticism from inside his party will die down, said Mari Miura, an associate professor of politics at Sophia University here. but the result is that the cabinet lacks any freshness. There really were not any surprises, so I don't think the reshuffling has succeeded in creating a new image.

2つ目は、BBCである。これも、一部、抜粋する。

The BBC's Chris Hogg, in Tokyo, says that Mr Abe will be hoping that the new team is better at avoiding scandal than those they replaced.

But some in Japan fear that bringing back some of the older faces in the governing party will mean there is less appetite around the Cabinet table for the economic reforms Japan needs, our correspondent adds.

3つ目は、Internatinal Herald Tribuneの記事である。この記事は、特に、日米関係、議会運営、テロ特別措置法に触れているだろうか。

■3つほど、海外ジャーナルを抜粋を含めて紹介したが、はじめのThe New York Timesの抜粋の下段になるが、リフレッシュさがなく、この度の内閣改造は、新たなイメージを創るという意味においては、成功していないとの指摘であるが、管理人は、この度の内閣にリフレッシュさはいらないと考えているし、すでに、先の選挙で、取り組むべき問題は、顕在化したわけであるから、それに、堅実に取り組めばよい。この度の内閣は、これ以上の下げ止め、信頼回復への足がかり内閣であって、次なる選挙を戦う内閣ではないだろう。

それゆえ、BBCの抜粋も、的を外している。派閥均衡内閣などと、言われているが、はっきり言ってしまえば、そんなことはどうでもよく、経済改革路線は、従来の路線を引き継ぐ路線である。

■党三役には、気ごごろの知れた、3人を置き、特に麻生幹事長を中心に、党内をまとめ、民主党との調整を行う布陣である。二階総務会長の起用も、その意図があるだろう。

又、適材適所かどうかというのも、初入閣者も含めて、やらせてみないとわからない部分もある。ただ、官僚側からすれば、やりやすい布陣になっているのではないだろうか。

大臣職というのは、自らが動きやすい、働きやすい環境構築造りが、重要である。実務に長ける能力とは、また別である。そういう意味においては、その政治手腕は、ある程度、明らかになっているだろう。

■すべての大臣は、取り上げられないので、管理人の関心のある、官房長官、外務、防衛大臣について、コメントして終わりにする。

まず、官房長官、与謝野馨氏だが、政策通で、大田氏(以前は竹中氏)のリフレラインとは異なる。管理人として、あまり、経済問題には、口を挟まず、スポークスマンとしての丁寧な国民への説明、及び、調整役に徹してもらいたい。詳しい与謝野氏の経済論(経済論争)は、Baatarismさんのエントリ を参照して頂きたい。

次に、町村外務大臣だが、小泉政権時にも外相を経験し、政界きっての知性派である。ただ、もう、麻生前外相がドクトリンを出し、日本外交の多角的な路線はある程度、規定されているので、それに、独自の見識・知性を織り交ぜてもらいたい。又、対アメリカ外交においては、日米同盟が強化される国際安全保障環境構造は、もうすでにない。マイクロマネージメントまで、気を配って頂きたい。

最後に、防衛大臣だが、久間氏、小池氏と、主にアメリカだが、その評価は、散々たるものであった。又、テロ特措法の延長や、確証はないが、管理人が友人の某議員秘書から聞いた話では、アフガニスタンへのISAF派遣をアメリカから、要請されてきたのに、待ったをかけている状態らしい。現状の政局では、とても、無理であるし、管理人も、これは派遣すべきではないと思っている。また、そのための特殊部隊を設置したが、とても内実が伴っていないようだ。今後の日本の防衛をめぐって、かなりの重責ではあるが、高村大臣は、管理人は、適任と考える。

■今の安倍総理は、どのような人事をしても批判されるだろう。適材適所でないとか、古い中古品を並べただとか、結局、「お友達内閣」ではないのかとかである。しかしながら、批判的な議員も取り込んだことは、シンボリックな効果も期待してのことだろうが、少なからず、評価したい。しかし、結局は、安倍総理が聞く耳、見る目がなければ、空中分解、機能不全に陥るだろう。

管理人なら、この内閣を「再チャレンジ」内閣とありきたりだが、命名しておく。もちろん、これまでと同じ事のみにチャレンジしてもらっては終わりなのだが。。。

ただ、良くも悪くも、これだけ注目が集まるというのは、安倍総理は、それなりのプレゼンスがあるようだ。

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コメント

おはようです。
なんだか彼女に尻を叩かれてますね。
ウチの嫁もスゲイもんです。

TBありがとうございました。
改造内閣の顔ぶれをみて・・各メディアの批評は別として・・重厚な役者をそろえた自民に対し、民主党は人がいないなぁ・・
 

投稿: SAKAKI | 2007年8月29日 (水) 06時03分

与謝野氏の経済論については、かみぽこさんの意見も面白いですよ。
http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/200708280004/

かみぽこさんの内閣改造の一連のエントリーで、
「安倍首相、体にダイナマイト巻きつけて政権の座を人質に、官邸に立てこもり人事」
という表現には爆笑しました。w
http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/200708280000/

投稿: Baatarism | 2007年8月29日 (水) 12時47分

かみぽこさんのブログを見たら、すでにforrestalさんのコメントがありましたね。
余計なコメントすいませんでした。m(_ _)m

投稿: Baatarism | 2007年8月29日 (水) 13時02分

>SAKAKIさん

いつもコメントありがとうございます。
批判的なアドヴァイスの出来る、手堅い人選(彼女)ですから・・・(笑)

という冗談はさておき、ダメですね、完全にお姉さん風、吹かしてます。

リアルツンデレですね。

民主党もネクスト・キャビネットというのをやってるのですが、誰が何を、いまいち、国民の認知はないのではないでしょうか。私が知る議員は、前原議員と長島昭久議員ですね。ただ、優秀な人材は揃うとは思いますが、仮に、民主党政権になったときに、全て、初体験ですからね。どうなんでしょうか。また、トップを誰にするかという問題も出てきますね。

コメントありがとうございました。

>Baatarismさん

コメントありがとうございます。ご丁寧にかみぽこさんのブログを教えて頂きありがとうございます。
実は、もう随分、前から拝見させて頂いておりました。「お友達内閣」と名付けたのは、評論家の宮崎哲弥さんですね。宮崎さんは、この度の内閣を適材適所でない、「セコハン内閣」と言ってますけど。要するに、使い古し、中古品内閣って意味です。

僕もかみぽこさんの「安倍首相、体にダイナマイト巻きつけて政権の座を人質に、官邸に立てこもり人事」というエントリには笑いましたw

ただ、これだけ自民党内の各派閥の領袖を集めましたから、コケルわけにはいきませんね。まさに、一人一人に、ダイナマイトを渡したわけですね。爆破・沈没しないことを願ってますがw

コメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年8月29日 (水) 20時32分

ここらへんの人脈は冷静客観的な書き手が多いように見えて
結局は結構偏った人の人脈になってますよね。
SAKAKI殿って人もかなりアレだし・・・
文章等の上っ面だけ、客観性を装っているだけで、全くの思想馬鹿が多いのでは?
思想が偏ってるのは別にかまわんけど、自分で分かってないのは「痛い」ですよね
公正で客観的な自分が、偏ってる人を指摘するって姿勢で書いてる文章が多いですからね
結構、痛い人たちですよね(笑
自分が左に偏ってるなら偏ってると認識した上で、分析をしてないと、たんなる「おままごと」ですよ

あなたもそうならないように気をつけてくださいね。

投稿:   | 2007年8月30日 (木) 01時24分

名無し?様

はじめまして、コメントありがとうございます。

それぞれの方がどのように、思想的に偏っているかは、わかりませんが、少なくとも、私が、リンクさせて頂いているわけですから、私の好みにはなりますね。

うーん、仮に、貴殿の仰る思想バカであったとしても、それはそれでいいんじゃないでしょうか。

要は、自分がブログに何を求めるかですから。私は、このブログを息抜きでやっております。これも、もうすでに、ブログにその旨、書いております。

ただし、私のブログで、人様のことをどうこういうのは、やめてくださいね。あと、せめて、ブログネームぐらいは、記載してくださいね。また、エントリーと関係のないコメントもご遠慮くださいね。

私に対する意見、批判や、警告は多いに結構ですが。

それに、これは、私がこのブログでも、言っていることですが、私のスタンスが、右翼・保守/左翼・進歩的という、評価は、読み手の皆様に任せております。私個人の認識は、どちらでもいいんです。そんなことを、いちいち、公言しなくても、ブログの私の書く内容で、わかります。ただ、このように書けば、こう受け取られるという予測はつきますが。そもそも、ダイコトミー的(2分法的)な発想というのは、思考の柔軟性をなくしますし、そのようなラべリングも安易な還元主義に他なりません。もちろん、当たり前ですが、私が、公正・中立、思想に偏りがない完璧なはずはありません。ただ、常に、柔軟にバランスよく(まあ、悪いですが・・・)を心がけていますが。

ただ、ご警告は、ご警告で、しっかり読ませて頂きました。気をつけるべきところは、気をつけさせて頂きます。

コメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年8月30日 (木) 16時29分

思想バカのSAKAKIです。
呼ばれたようなので出て参りました。無粋な人を召還してしまいましてお許しください。

>左に偏ってる
>「おままごと」

 ご指摘の件は反省いたしまして、今後は右に偏るよう努力します(笑)。まぁ所詮は「おままごと」ですので、そう堅苦しくしないで、楽しくオモシロク、仲良くやりましょう。ね!
 

投稿: SAKAKI | 2007年8月30日 (木) 22時44分

SAKAKI様

事の経緯はよくわかりませんが、名無しさんにも申し上げましたが、エントリとまったく、関係のないコメントは、控えてくださいね。

お二方の間で、どのようなやりとりがあったのかは、私は、知りませんし、関与するつもりもありませんが、ここではやめてください。

でないと、冷たく、厳しいですが、お二方とも、コメント禁止にしなければいけなくなりますから。

どうぞ、ご理解の上、よろしくお願いします。

投稿: forrestal | 2007年8月30日 (木) 23時20分

了解です

投稿: SAKAKI | 2007年8月30日 (木) 23時26分

SAKAKIさま

ご理解、頂き、ありがとうございます。

投稿: forrestal | 2007年8月31日 (金) 00時00分

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