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2007年7月18日 (水)

参議院に対する所感

■地震に台風と日本列島に特徴的な自然現象に見舞われた。被害に遭われた方、未だ、普段の生活に戻れない方々に、心からの平穏を願う。

■管理人はというと、梅雨で、グッタリしている。エアコンをつけると寒いし、消すと暑いし。。。皆様もご自愛してください。

■今回は、参議院選挙も告示され、選挙戦もスタートしているが、今後の参議院の在り方について、私見を述べたい。

■日本の貴族院からの歴史的な流れは、今回は、負わないが、まず、簡単に、両院制(二院制)について、説明したあと、日本の参議院のあり様とあり方について、コメントする。

■立憲民主制国家の殆どは、(オランダ・ポルトガルなどは、一院制)両院制を採用している。しかし、アメリカのような連邦制国家と、日本のような単一国家とでは、その役割は、大きく異なっている。

単一国家が、両院制を採用する理由は、非常に複雑である。例えば、伝統的なイギリス議会が、そうであったように、世襲貴族・一代貴族を要素を基本とする、貴族院型。又、フランス議会は、市町村議員、市町村選出の選挙人が、特別に選挙人団体を形成し、それが選ぶという準間接選挙制をとる地域密着型などがある。

日本の場合は、イギリスのような、経緯が主な、要素であろう。

また、日本の参議院は、衆議院のように優越院ではない。イギリス型のウェストミンスター型の議員内閣制ではあるが、政権政党は、衆議院から選ばれる。又、法案が衆議院を通過し、参議院で、否決された場合も、衆議院で、再度、一定の条件を満たせば、可決される。

では、参議院の役割とは、これは、一般的な教科書にも載っていることだが、立法府内部での権力分割、衆議院の決定に修正・反省の手続きを加え、より、審議・決定を慎重にさせるというものであろう。

しかしながら、性質上、上記に加え、衆議院や、政権に影響を及ぼす(例えば、選挙敗戦時の首相交代など)同時に、55年体制崩壊時のように、政権政党が変わっても、参議院では、従来のままであった場合など、一定の影響力を持ちえる。

■以上、非常に簡潔であるが、説明とする。では、昨今の日本の二院制はどうであろうか。ここ数年、衆議院(政権政党)と参議院では、自公連立が、議席過半数を占めている。強行採決も致し方ないのかもしれないが、上記の参議院の役割を担っているとは、思えない。有権者からすれば、衆議院・参議院選挙でも、短期的な問題に対する民意が反映されれば良いだけで、また、政党に方も、数とりのゲームになっている感がする。

管理人の見解は、予算に対する権限を参議院が有していれば、話は、又、別になるのだろうが、各都道府県、2,3名を選出し、これは、すでに委員会などで、議論されていることだが、その任期を活かして、中・長期的な問題について、審議・立法をしてもらえば良いと考える。

簡単にいえば、役割分担の明確化と、実質的な機能化である。

この度の選挙で、当選され、参議院議員になられる方々も、いづれ、憲法改正問題に携わる可能性もある。

そのような意味でも、時間的に余裕のある参議院で、中・長期的な問題は、じっくり審議してもらいたい。

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コメント

こんばんは。

>上記の参議院の役割を担っているとは、思えない。

全くその通りで、参議院については、どう考えても不要ですねえ。
衆参両方で多数にならなければ、いかなる政策(=法案)も通らないわけで、政権交代を起きにくくしている元凶ですからね(あの郵政解散のようなことは「変人」小泉さんだから出来たことでしょうし・・・)。

国民の投票行動も「どうせ変わらない」という諦めの心境になっているような気がします。
ぶっちゃけ、「参議院なんていらない。参議院をぶっこわせ!」なんて公約する政党があったら、2/3くらい獲っちゃうんじゃないですかね・・・(^^;

>各都道府県、2,3名を選出し、
>その任期を活かして、中・長期的な問題について、審議・立法をしてもらえば良いと考える。
>簡単にいえば、役割分担の明確化と、実質的な機能化である。

趣旨は賛成ですが、統治システムや政治風土が現状のままなら、日本が連邦制(道州制?)に移行しない限り、選挙制度を多少手直しして、形だけ米上院のようにしても、どうにも機能しないと思います。
法案否決権を制限(自己規制)するとか、被選挙権を制限して政党政治家を議員にしないようにするとか、思い切った改革ができるならば、また話は別なのですが・・・。

憲法改正でも、本当に議論しなければならないのは国会とか内閣とかの統治システムであって、9条とかは集団的安全保障がクリアされれば、先送りしても構わないと思います。

投稿: 板倉丈浩 | 2007年7月23日 (月) 21時44分

板倉さまへ

いつもコメントありがとうございます。勉強になります。

御説の通りで、選挙制度を小手先だけいじっても意味は、あまりないでしょうね。

あえて、恥ずかしいのですが、自分のエントリーをフォローするならば、これは、ご理解の通り、方向性ですね、つまり、意志表示のレベルです。

機能化させるということは、それだけの権限を付与するということです。

あえて、選挙前に諦めでなく、意識改革に向けてのベクトルを出させて頂きました。

安全保障基本法はじめ、安全保障政策は、その根拠として、憲法9条を根拠にするわけですが、憲法とは、ご存じの通り、国家の形を示す、(現行103の条文からなる)最高法規です。それを、具体化(政策化)させるのが、内閣であり、国会であり、官僚を含めた統治システムです。よって、仰る通り、9条だけが、この日本の形を示すわけではありませんね。憲法は、1条から、議論しないといけませんね。

参考になるコメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年7月24日 (火) 00時46分

参議院の在り方を考えるきっかけにする為にも、安倍自民党が大敗しても安倍さんは鉄面皮で辞めないでいただきたい(個人的には安倍支持というわけではないのですが)。そうでないと参院は衆院の二番煎じということが定着してしまいますから。総理大臣を選ぶのは、参院でも派閥でもなく、衆院選挙であることを明確にして欲しいものです。

投稿: M.N.生 | 2007年7月24日 (火) 17時38分

M.N生様

いつもコメントありがとうございます。選挙予測には、あまり興味がないのですが、恐らく、この度の選挙は、自民党は、大敗するでしょうね。

それならば、いっそのこと消費税をはじめ、票にむすびつかないことは、全部だしてしまえばいいと思うのですが。現場は、そういうわけにはいかないのでしょう。

安倍総理は、総裁選の前、参議院(改革)にも口を出したので、誰とはいいませんが、かなりに反感を買って、総裁選では、票数を落としましたね。

このような、党内、派閥の力学が作用してしまっている限りダメですね。

又、党議拘束に関しても、賛否両論あるかとは思いますが、最、弱めてもいいと思います。

安倍総理は、仰る通り、大敗しても、辞めてはいけませんね。圧力がかかるのでしょうが。。。

このことを契機に、日本の政治制度を見直すきっかけになればいいのですが。

コメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年7月25日 (水) 18時48分

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