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2007年6月25日 (月)

日本の対外イメージ

■日本のソフト・パワー(魅力的に相手をひきつける力)、対外イメージは、どうなっているのだろうか。

「日米関係良好」が過去最高を記録・・・外務省の対日世論調査

外務省は25日、米国で実施した対日世論調査結果を発表した。

「日米関係は良好」と考える米国人の割合は、一般市民で67%、有識者86%でいずれも過去最高だった。

 調査は今年2~3月、米民間調査会社に委託し、18歳以上の市民1506人と有識者256人を対象に実施した。

 調査結果によると、「良好」は一般市民で昨年の調査から4ポイント、有識者で1ポイントそれぞれ増えた。「日本を信頼できる」も、一般市民74%、有識者では91%に達し、過去最高の高いレベルとなった

 また、有識者に「日本は国連安全保障理事会の常任理事国になるべきか」と質問したところ、52%が「そう思う」と答え、「思わない」の42%を上回った。

 一方、外務省が同時期に欧州連合(EU)の主要4か国(英、仏、独、伊)の有識者約1200人を対象に実施した調査でも、全体の86%が「日本は信頼できる」と回答。最も高かったイタリアでは96%に達した。ただ、「EUにとってこれから重要となる域外パートナー」を聞いたところ、<1>中国39%<2>米国27%<3>インド12%<4>日本9%――だった。

(2007年6月25日20時35分  読売新聞)

■この外務省の調査は、実施時期が2月~3月であり、又、何故、今、発表なのか、いろいろと思惑があるのだろうが、その推測はしない。

日本のソフト・パワーは、決して低くない。その原動力は、主に、経済とアニメや文化といったものである。

小泉ーブッシュの遺産だろうか、国内世論と国内世論とは、相互に絡み合って形成される。そういう意味では、日米の関係が良好なのも、頷ける。

又、ヨーロッパ諸国での前小泉総理の評価も高い上、安部総理のNATOとのパートナーシップという外交も評価されているのだろう。

EUの域外パートナーに関してみれば、これは、明らかに、経済上の理由である。EUは、憲法を修正して、より、強いまとまりを模索しているようであるが。。。

管理人が述べたいことは、日本のイメージ、信頼度、期待度は、決して低くない。

反日などは、たかが知れているのである。

ただ、これは現状のあくまでも、世論調査である。

今後、継続する保証はない。

日本の方向性は、ある程度、見えているのではないだろうか。

この対外イメージを損ねないように、文化広報戦略を行い、アメリカ・ヨーロッパの信頼、期待に応えなければならない。

それは、国際安全保障へのコミットメントであろうと思っている。恐らく、米軍のトランスフォーメーションを考えても、今後、アメリカのグランド・ストレテジーは、(軍隊・軍備の)大規模展開の縮小路線であろう。それでいて、グローバルに影響力を行使しようとするわけだから、日本は、その軍事状況(法的・制度的な枠組みも含めて)、整えることになる。

又、ヨーロッパも日本に、NATOと連携しながら、国際安全保障への軍事的コミットメントを求めるかもしれない。恐らく、それが信頼と期待に応えることだと管理人は、考える。

論座2007年7月号にて、田中明彦先生は、国際関係の波の話をしておられる。そして、今、この波が穏やかな間に、布石をうつべきであると。

まったくもって、同感である。平穏時には、布石(準備や備え)は、打ちやすい。なぜなら、今後の情勢に対する、予測が立てやすい、不確実性の少ない時期だからである。

この波が荒れだすと、霧がかかり、見通しが悪くなり、不確実性が高まり、予測が困難になる。

9条を守り、一国平和主義路線は、確かに、これまでの信頼を勝ち得てきたのだろう。ただ、もう、日本も世界も、そのような国際環境にはないと考える。

レバノン国連暫定軍に参加し、現在、紛争中であるが、スペイン兵が6人亡くなっている。

日本もこのような紛争に参加して、自国、自衛隊員を死なせろと言っているわけではない。

ただ、国連中心主義を唱えるにしても、人権、人道を唱えるにしても、そのような人々は、もっと、苦悩しなければいけないのでないか。

現実を直視するリアリズムも悲観的にならざる得ないが、現実を直視せずして、人権、人道を唱えるリベラルは、管理人には、空想的に聞こえる。

少なからず、政治の場においては、日本的な曖昧な言動は、国際的に、通用しない。

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