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2007年6月19日 (火)

年金が参院選の争点に・・・

■ようやく、年金を収めはじめたので、個人的には、少しは実感がある。近頃の企業の退職金も、前払いで、自分で、増やすも減らすも運用してくださいというケースもあるようである。

若者の声の代弁ではないが、年金をおさめるより、自分で、資産運用した方がとも思う。

「年金制度改革が争点に」首相、記録漏れを謝罪

安倍首相は16日、遊説先の佐賀市で記者会見し、年金記録漏れ問題に関連し、「参院選では年金制度の仕組みについて、大きな争点になる」と述べ、年金制度の改革を参院選で積極的に訴える考えを示した。

 首相は「多くの方々が不安を持っている。こういう状況が生まれてしまったことは、私も政府の行政の長として大変申し訳ない」と改めて謝罪した。

さらに、「今までの社会保険庁には大きな問題があった。自民党は社保庁を廃止、解体し、信頼できる社保庁に変えることを選挙を通じて訴えたい」と述べ、年金記録漏れ問題で批判された社保庁の改革を前面に掲げる意向を明らかにした。

(2007年6月16日22時4分  読売新聞)

■おおよそ、選挙の争点は、成熟した国家であれば、内政に向かうものである。アメリカの中間選挙でも、イラク問題(アメリカでは、国内問題である)、経済・財政、税などであり、フランス大統領選でも、経済や、雇用が中心であった。

日本でも、どうやら、この年金制度(税制、財政)が一番の争点になるであろう。これは、社会保険庁の杜撰さが、ここに来て、明るみに出た影響が大きい。これに対する厚生労働省の対応は、HPから見ることができる。念のためリンクしておく(参照

選挙の争点が内政に向かうのは、ある程度、致し方ない。国民多数の方々がより身近な日々の生活で携わる問題に、興味がいくためである。管理人は、やはり、外交史・安全保障を少しばかりかじったので、そちらの関心が高いが。以前のエントリにも少し書いたが、日本の場合は特に戦後、外交戦略・安全保障面において、恵まれた国際環境があり、国内の経済成長も成功の道を辿ったので、政治家も、票にならない、外交・安全保障よりも国民の関心ある、内政に訴える方が、票に繋がってきた経緯がある。そのような国際環境と国内環境下において、外交戦略、安全保障戦略は、切迫して必要ではなかった。

■話が脱線してしまったが、正直、管理人、あまり、年金行政には、詳しくない。間違いもあるだろうし、言葉が足りない部分もあるかと思う。そこは、ぜひ、読み手の皆様に注意して頂ければ、幸いである。

公的年金制度だが、よく議論に上がるのが、「賦課方式」と「積立方式」である。

この「賦課方式」とは、世代間扶養の仕組みをベースにしている。簡単に言えば、その時代の老人世代(65歳以上)の年金は、同じ時代の現役世代(20歳~)から徴収してまかなうというもである。完全な賦課方式の下では、積立金は、概念上、存在しない。

「賦課方式」のメリットは、入ってきたお金をすぐに出す仕組みであるため、インフレの影響は、受けない。が、この方式は、大前提として、老人世代と現役世代の人口比率が近似でなければならない。つまり、人口構造の変化の影響を大きく受けるのである。

他方、「積立方式」は、年金を一種の強制的貯蓄制度とみることができる。つまり、保険料として、徴収したお金を貯金し、老後に年金として返還するという考えである。この方式であれば、運用が可能になり、又、人口構造の変化の影響は受けない。ただ、運用の失敗や、急激なインフレになれば、返還額は、当然、少なくなる。

尚、人口変化の影響については、厚生省が試算を出している。(参照2

基礎的な部分において、多少、乱暴に管理人なりに整理してみた。もちろん、かなり単純化してあるので、その大枠の話だけになっているが。

■日本政府の公式説明によれば、現在、日本の年金制度は、国民年金(基礎年金)をベースにする3段階の、「段階保険料方式」である。これは、賦課方式と積立方式の中間ぐらいなのだろう。それゆえ、厚生年金は、積立金とされている。(参照3

では、これまで、積み立て、運用されたお金は、どのように使われのだろうか。

これが、明らかではない。(グリーンピアなどの保養所、天下り先に消えたのだろうか)

国庫負担までしているのだから、まず、この情報公開をすべきだろう。

年金制度自体をどう変えるのか、その際の年金財源をいかに確保するか、そして、最も重要なことは、いかに、国民の信用を取り戻すか。この3つが鍵であると考える。

恐らく、財源確保のためには、増税(消費税)しかないと思うが。。。

ただ、個人的な感情論を言えば、積み立て方式が好ましいし、行政に運用されるぐらいなら、自分で、OWNRISKでも運用したいと思うが。。。

■管理人は、殆ど年金行政は、興味がわかない。わからない。詳しい歴史なども含めては、雪斎さんのエントリを参照して頂きたい。

何度も、しつこいが、正直、管理人、関心・興味がこの問題、わかないのである。

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コメント

トラックバックありがとうございました。
年金問題は、たしかに重要な問題だとは思います。ただ、現状のように野党側に具体的な決めての提案がない状況では、選挙の争点にはなりようがない、というのが私の観測です。具体的には、民主党ならこの問題をうまく捌けるかというと、そんな見通しがない。まして、社民党や共産党をや。
念のため、団塊世代の私としては、けして年金がどうでもよい話ではありません。

投稿: 珈琲 | 2007年6月19日 (火) 22時06分

珈琲さま

わざわざ、コメントありがとうございます。失礼かと思いましたが、TBさせて頂きました。

選挙の争点はいくつかあるとは、思うのですが、プライオリティは、高くなるのではないかと思います。

仰る通り、野党も心許ないのですが、受ける側の不安、収める(収めない人もいますが)側の不安、そこから関心のなさへ。。。この両者の不安を埋めるビジョンに具体的な政策は、必要かと思います。

この年金問題は、国家のグランドデザインを示す、良い課題だと考えてます。

念のため、私はどうでもよいとは、思っていません。ただ、関心があまり沸かないというだけです。

コメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年6月19日 (火) 22時24分

「どうでもよい」と表現が刺激的でしたかな。
 とはいえ、年金制度という「倒壊寸前のビル」の中に「これは安全だ」といいながら、騙し騙し住む気には慣れません。

投稿: 雪斎 | 2007年6月20日 (水) 20時21分

雪斎さん

わざわざ、コメントありがとうございます。バタバタしてたり、身内に不幸があったりで、ブログ更新をサボっておりました。

たしかに、「どうでもよい」という表現は、刺激的・挑発的でしたね。私は、好きですが。なかなか言えるものではありませんw さすが雪斎さんです。

ただ、仰る通りで、年金制度は、破綻寸前です。収める側も、集める側も、やる気なしといったところでしょうか。

その両方を誤魔化し、騙すような、政治家のパフォーマンスこそ、ほんと「どうでもよい」です。

コメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年6月20日 (水) 23時05分

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