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2007年5月21日 (月)

英米の特別な関係

■まず、更新がかなり空いてしまった。管理人、風邪で(この時期の風邪は、やっかいである。)ブログを書く気力もなく、この週末は、寝込んでました。。。申し訳ない。大分、良くなったとは、思うが・・・。

■フランスでは、サルコジ新大統領が誕生し、イギリスでも、ブレア前首相が勇退、ブラウン氏が、次期首相になるよう見込みである。

そこで、英米の特別な関係を、主に、その軍事的な側面に焦点をあてて、少し考えてみたい。

■英米の関係は、言うまでもなく、歴史的にアメリカの建国期、独立戦争からあるが、今回は、この「特別な関係」「特殊な関係」について、英米同盟(Anglo-American Alliance)を軸に考える。つまり、20世紀のその誕生を少しみたあと、最近の関係について、考えるとと同時に日米同盟についても少し考えてみたい。

■英米の関係は、文化的な均質性や、経済交流などもあるが、この「特別な関係」というタームが使われたのは、比較的、新しい。英米の同盟は、WWⅡ期のチャ-チルとフランクリン・D・ローズベルトの関係の中で、核技術とインテリジェンスの共有をベースに、チャーチルが、「鉄のカーテン」演説を行った、フルトン演説で、使われたのが、この「特別な関係(special relations)」である。ちなみに、チャーチルの母親は、アメリカ人である。ここに、英米の特別な関係が誕生したことになる。

その後、マクミランとアイゼンハワー、サッチャーとレーガン、クリントンとブレアとトップの信頼関係を構築し、又、政府関係者から、有識者まで、個人的なネットワークは、極めて強い。

その後の、核・基地問題、スエズ危機、フォークランド紛争での米英の関係は、興味深いが、今回は、全ては追えないので、核・基地問題だけ、少し見てみる。

時期は、冷戦初期、ベルリン封鎖に契機にしている。これに対して、多くの基地をアメリカに提供し、また、両国間での核技術をアメリカに拒否され、イギリスの米軍基地から、核攻撃の権利を要求されたイギリスは、およそ、3つの懸念があったであろう。

①アメリカの外交的な伝統でもある、孤立主義に戻る際の(見捨てられリスク)に対するマネージメント

②冷戦期において、ソ連からの攻撃を受けるリスク(巻き込まれリスク)に対するマネージメント

③アメリカに影響力を行使する(大国として扱われる)ためには、核保有が必要。

これらの同盟力学と政治力学によって、イギリスは、核保有に至る。

当時の国際環境からみて、イギリスにとって、核保有は、死活的な問題であったのだろう。

■では、英米の同盟は、どこがどう特殊なのだろうか。

ランドル・シュウエラーが指摘する通り、又、ハンス・モーゲンソーも述べる通り、「同盟とは、友情ではなく、実利や利害の一致が土台である」

結局、国家間の関係で、特別・特殊という定義は、難しい。しかし、英国人、歴史家のダンチェフは、その条件に10項目、挙げている。「透明性・非公式性・普遍性・相互性・独占性・秘密性・信頼性・耐久性・潜在性・神話性」である。

この分類から見て、英米の関係は、アメリカが戦後、他国と結んだいかなる関係(同盟)よりも、特別である。両国の軍隊(主に海軍)は、オープンに自発的に協議を重ね、情報機関での連携も深く、両国の国益に関わる(例えば、フォークランド紛争など)事柄での支援、協力関係は、どの2国間関係よりも親密である。又、イギリスがアメリカに対して、最も、多くのアクセスを持っている点も追加できるだろう。

イラク戦争においても、ブレア前首相は、ワシントンに飛び、アメリカと共に、戦った。

ブレア外交には、賛否両論あるだろうが、実に理念を大切にしながらも、リアリスティックに、やるべきことをこなし、国民、世界への丁寧な説明を忘れなかった。英米の結束の強さだけでなく、NATOを推進させ、今後、イギリス史に残る宰相であろうと思う。

■そこで、日米同盟を考えてみたい。前回のアーミテージ・レポートⅠでは、日米同盟を米英同盟並にと提言されているが、もちろん、目標なので、実現可能性の問題を言えば、日本は、イギリスのように、集団的自衛権も行使できない、国連の常任理事国でないので、イギリスと同じように、アメリカをサポートすることは、もともと無理なのである。

もちろん、文化的な制約もあるが、それ以上に憲法上、憲法解釈上、現在の協力が精一杯であろう。ただ、協力ばかりでなく、ディールしたり、アメリカに協力させることも考えなければいけない。が、それは、レベル(程度)とタイミングがある。このあたりのマネージメントを間違えると、返って、日本の国益を損なう。

最後に、イギリスの宰相アトリーの言葉で、このエントリはしめる。

「アメリカに対して、パワーは、均等ではないが、協議は、対等である」

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コメント

ちわっす
英米関係ってアメリカの独立から太平洋到達までは、アメリカが英仏間を現実的な視点でうまく立ち回っていましたよね。

>「アメリカに対して、パワーは、均等ではないが、協議は、対等である」

こんなセリフをウチの国の元首さまから聞きたいです。(番犬を飼っているとは言うけれど?)

その英米関係や日米関係を、特にペリー以降ベトナム戦争までのアメリカ史に重ね合わせて、うまく解説した書籍等はございませんでしょうか??いろいろ勉強したくなってきました(笑)

投稿: SAKAKI | 2007年5月21日 (月) 16時10分

SAKAKI様

更新も少なく、内容もつまらないのに、いつも、コメントをくださり、ありがとうございます。

風邪で、ダウンしております。こういう時、男一人は、辛いものがありますね・・・涙

うまくは、立ちまわったのですが、その後、親英と親仏に割れてしまいますが。。。

いくつか、入門書的なものを(通史となると難しいのですが、時代、地域ごとなら、結構あるのですが)

日米関係:『日米関係通史』細谷千博編 こちらは、日本、アメリカを専門とされる、国内の碩学の先生方が書かれた通史です。絶版になってますが。。。

The Clash: U.S.-Japanese Relations Throughout History :Walter Lafeber

日英関係:『日英交流史1600-2000〈1〉〈2〉〈3〉〈4〉〈5〉』細谷千博編:主に、イギリス外交の著名な専門家が、書かれたものです。〈1〉〈2〉は、政治・外交(3)は、軍事(4)は経済〈5〉社会・文化です。という私も〈1〉〈2〉〈3〉しか読んでませんが・・・汗

英米関係:これは、通史というのがなかなかありません。時代ごとなどになってしまいますね。(それももう手に入らないか、すごく高いかですね)個人的には、Ian Nishの著作が好きなんですが、あえて、Amozon.co.jpで手に入るものとしては、冷戦はじめから、イラク戦争までを扱ったこちらでしょうか。

A Special Relationship: Anglo-American Relations from the Cold War to Iraq
:John Dumbrell

この辺りは、英国外交史か、米国外交史の方がよいかもしれませんね。

いつでも、メールを下さい。又、参考になるものを推薦したり、わからないところなど、お答えできると思いますので。

コメントありがとうございました。

投稿: forrestal | 2007年5月21日 (月) 19時49分

ご親切なアドバイス・・本当にありがとうございます。
>『日米関係通史』細谷千博編
やはり絶版??だったのですね(涙・・)
図書館にあるかなぁ?アマゾンの古本に可能性ありかも・・・?

>親英と親仏に割れてしまいますが
そうですよね・・
私ら・・勉強はしているんでしょうけど知識になっていないんですよ。ああー後悔・・

ところでカゼだったのですか?この時期のカゼは治ったつもりでもしつこいですよ。ご自愛ください。

投稿: SAKAKI | 2007年5月22日 (火) 14時09分

SAKAKI様

再度のコメントどうもです。

先週あたりから、調子が悪く、とうとう、病院に行ってしまいました・・・。風邪です。

『日米関係通史』は、Amazonの Uesdに、比較的、コンディションの良い思われるのが、安くでありますね。

この本の執筆陣は、本当に豪華なメンバーなので、買いですよw

投稿: forrestal | 2007年5月22日 (火) 16時34分

  ~血のつながり~ クールビーズ百合子( F )は マ ダ ム ED T( FOX )〇 マ ン セ ー 祭 り( △!!!! )~

 
帰 化( △33 ) と 〇 〇 さ ま ( ON ) の 日 朝 ピョンヤン宣言( △ターゲット )


   ~110元チョウ感 ウ ル マ裏金ファミリー( △25 )と
 
  日 枝( 不治三軽 ) の 婚 活 死〇援ファミリービジネス( △25 〇 △164 )~


  

目下 ターゲットは 小泉純一郎前首相 と 医師久松篤子とその家族(長崎)
  
  ~クールビーズ百合子( F )〇死 の ショ ー 明~


 (擬装)失踪~自殺~事故死〇事件(110円罪)   は

  ~イサオ 三( 33 )と

  ~イ イ ジ マ( 33 ) 北 朝 鮮 裏 工 作 ( △35 ) と

 110裏金ファミリー 政 り ゴ ト 死( △25 )〇 暴 力 団( 三 )ルート(△25〇三)  で~


 
~△ 敵 サ ス ◎邪パン ・ツ魔( F )〇テロ 死援ファミリービジネス(△164)~


~ ブッシュ の クール ヒ ズ 回 転 ス シ〇マダム百合( F ) の ターゲット は  死!!!!  の   ショ ー 明   は~


  『 ~110ギャングストーキング〇ファミリービジネス( △110 )~ 』     か ら


『 ~クールビーズ百合子( F )は マ ダ ム ED T( FOX )  の   中  東 〇 リ ス ト ファミリービジネス( △ED T ) の   ブッシュ家 の 戦 争 と ファミリービジネス( 死 の 商 人 )(△380)~ 』  ま で

投稿: 『 ~ち〇なみに~現警察庁長官(25)~ 』 | 2010年10月10日 (日) 04時43分

  『 ~110有 限 〇 実 行( △ターゲット )  で クー ルビー ズ〇HELL ケン 金〇性 治 主導~ 』

 ~ターゲットの死 導◎力 は クー ルビー ズ百合子( F )の P R~

 目下 ターゲットの医師久松篤子とその家族( 長崎市 )


  ~ 遺 体〇失 踪 PR  の 110犬 金 ファミリービジネス( △33 〇 △35 〇 △110 ) は △ 敵 サ ス ◎邪パン ・ツ魔( F )〇テロ 死援ファミリービジネス(△ED T)~

 主 犯 ~イイジマ(33)工作員(333)イサオ三(33)暴力団(三)110 ネットワーク~


 共 犯  ~110 有 限 〇 実 行( △ターゲット )の クー ルビー ズ〇HELL ケン 金 主導 の性治家  と 不治三軽〇 税 R ネットワーク( △!!! )~

投稿: 『 ~110 〇党  殺  か ら 110 有 限 〇 実 行( △ターゲット ) の クールビーズ〇HELL ケ ン 金〇死 導 へ~ 』 | 2010年10月29日 (金) 08時42分

  ~△110回 転〇死  -マダム酷〇カ(コー ルミー〇クー  ルビー ズ)~

  
   
△35 〇 △110ターゲットは  医師久松篤子とその家族(長崎市長 銃殺 2007.4.17)


     『 ~日朝ピョンヤン宣言推進(△ターゲット)~ 』

         そして


  ~北朝鮮(△35)HELL犬金〇性治主導( △NH犬(3!)〇 △110 )~


『 ~イイジマ(33)工作員(333)イサオ 三(33)暴力団(三)110大 マスコミネットワーク(尻コン〇リング) 酷◎カ(△88)~ 』

投稿: 『 ~回 転スシ〇マダムED T~ 』 | 2010年11月14日 (日) 15時34分

   『 ~110盗撮 →110党殺 →110虐殺ファミリーテロ( △110 )~ 』


『 ~イイジマ(33)裏工作〇110性治主導 ⇒ イサオ 三(33)〇百合子( 十三 ) の 円罪 ファミリー ターゲット虐殺 シナリオ( △三十三〇110 F )~ 』


~イサオ 三(33)〇百合子( 十三 ) の 裏工作〇110性治主導 で 円罪 虐殺シナリオ〇ファミリーテロ( △三十三〇110 F )~


   ターゲット家族を虐殺=裏工作〇 △110

   ターゲットは 擬装 自殺=110円罪〇110虐殺( △110 )~


    目下 ターゲットは 医師久松篤子とその家族( 長崎市 )

~110性治主導 の 円罪 虐殺〇ファミリーテロ( △三十三〇110 F )の △110シナリオ は、


   オバマ大統領のホワイトハウスのみならず

 
     すべての医療機関への警告~


投稿: 『 ~△110円罪 虐殺シナリオ~ 』 | 2010年11月18日 (木) 18時51分

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